グローバルのヒント
木暮知之のインサイト
その要求に、Respectはあるか。
2026年10月1日から、カスタマーハラスメント対策がすべての企業に義務づけられました。
企業には、カスハラに対する方針を明確にし、相談できる体制を整え、問題が起きた際には適切に対応することが求められるようになります。
「カスハラ」と聞くと、暴言や理不尽な要求など、どうしてもネガティブな場面を思い浮かべます。
しかし今回、この法改正をきっかけに、私はその反対側にあるものについて考えてみました。それが、Respectです。
ピーエムグローバルのCore Valueの1つにも「Respect」があります。
私たちが考えるRespectは、単に相手を「尊敬する」ということではありません。
立場、経験、価値観、考え方。人にはそれぞれ違いがあります。その違いを認め、互いに尊重すること。それがピーエムグローバルの考えるRespectです。
「この人と一緒に最後までやり遂げたい」
これまで多くのプロジェクトに関わってきた中で、今でも印象に残っているクライアントがいます。
その方は、常にプロジェクトメンバーのモチベーションを気にかけていました。
そして、自社の社員だけではなく、私たちのように外部から参加しているコンサルタントにも、同じチームの一員として心を配ってくださいました。
もちろん、仕事ですから要求は厳しい。難しい局面もありました。
クライアントとコンサルタントですから、立場も役割も違います。
それでも、1人のプロフェッショナルとして尊重されていると感じると、不思議なもので、
「もう少し頑張ろう」「何とかこのプロジェクトを成功させたい」と思えてくるのです。
「この人の期待に応えたい」と思うから、もう一歩頑張れる。
私は、この経験の中にRespectの本質があるように思います。
仕事では、顧客とベンダー、発注者と受注者、上司と部下など、さまざまな立場があります。
立場が違えば、目的や考え方が違うことも当然あります。
大切なのは、違いをなくすことではなく、違ったままでも相手を尊重できることではないでしょうか。
意見が違ってもいい。
時には、厳しい要求をすることもある。
それでも、相手へのRespectを忘れず、互いの立場や考え方の違いを認めながら、同じゴールに向かって進んでいく。
相手を単に「要求に応える人」としてではなく、「一緒に仕事を成し遂げる人」として見る。
そこから、本当のコラボレーションが始まるのではないかと思います。
カスハラ対策が法律で求められるようになる今だからこそ、「何をしてはいけないか」だけではなく、その一歩先を考えてみたい。
「自分とは違う相手を、私はきちんと尊重できているだろうか?」
そして、「この人と一緒に最後までやり遂げたい」
そんな気持ちがお互いに生まれる関係をつくること。
それこそが、私たちピーエムグローバルが目指す「コラボレーションを巻き起こす」ための、大切な一歩なのだと思います。
