グローバルのヒント
木暮知之のインサイト
「私は正しい」という無意識の偏見 — 打ち破る鍵は体感にあり
先日開催したウェビナー「知っているだけでは防げないコンプラ対策」にご参加いただき、誠にありがとうございました。当日は限られた時間ではありましたが、多くの方と「コンプライアンス」というテーマを共有できたことを、とても嬉しく思っております。
皆さんもすでにお気づきのことと思いますが、表面的なルールの遵守だけでは、不正やハラスメントなどの問題を根本的に防ぐことはできません。むしろ、自分の行動や価値観を省みる内省力や他者の視点に立つ感性——そういった内面の意識こそが、長期的なコンプライアンス文化を築く土台になると私たちは考えています。
(ウェビナー当日のスライドから)
さらに、 “無意識の偏見”という壁は私たちの成長の機会を阻むこともあります。私たちはつい「自分は正しい」と信じ、疑わずに日々の判断を下しています。こうした“無意識の偏見”や“無意識の前提”こそが、時に周囲とのすれ違いや組織にとってのリスクを生む温床になります。
そうした壁を乗り越えるためには、自分とは異なる視点に身を置く環境や安心して対話できる関係性が欠かせず、そこに一役買っているのが「イマーシブ・リアリティ研修」であり、今回お伝えしたかった大切なメッセージの1つです。誰かになりかわって周囲を見つめた時に、それまで気づかなかった他者や自分の過去の行動がリンクし、ようやく自身を客観視できる場面が訪れるはずです。
ウェビナー後も「もっと聞きたかった」「あらためて考えるきっかけになった」といったお声をいただき、テーマの奥深さを感じました。このような発信を継続することが何より大切と思いますので、今後も皆さまと共に考える機会をつくっていきたいです。
いかがでしたか。イマーシブ・リアリティ研修について、もっと知りたい方はこちらからお気軽にお問い合わせください。