グローバルのヒント
木暮知之のインサイト
                                
    2025年11月4日
    
                            
                        研修参加者はどう感じたか?−Before/After−
他者の立場を体験しながらミッションに臨むイマーシブ・リアリティ研修。自分とは異なる役割や価値観を演じる中で、参加者たちは戸惑いと他者の思考回路に直面し、協働の本質を体感しました。リアルな他者体験を通して、どんな変化が生まれたのでしょうか。
◾️参加前のコメント
「正直、何をする研修なのかピンとこない」
「他者になりきる?そんなことが仕事にどうつながるの?」
「研修はたくさんやってきた。今回も結局、頭で考えるだけの話じゃないのかな」
このように、初めての形式に戸惑いを感じる参加者も多くいました。それでもミッションが与えられると、自然と役割を理解し合い、ワークを重ねながら次第に没入していく姿が見られました。
◾️参加後のコメント
「この体験は、自らの経験に基づいて何かを学ぶ上で説得力があり納得のいくもの」
「役割とキャラクターを演じることは、通常のリーダー業務と似ている」
「参加者の積極的な関与、批判的思考、効果的なコミュニケーションを促進する」
「多様な組織的課題に対処できるバランスの取れたリーダーへと成長できた」

ある参加者は「会議で意見をまとめるとき、まず相手の背景を考えるようになった」と話します。イマーシブ体験が、共感をベースにした対話を促すきっかけになったようです。
「この感覚を日常のコミュニケーションにも持ち帰りたい」
多くの参加者がそう語るように、この研修の効果は気づきだけで終わりません。一人一人の視点の変化が、組織全体の底力へとつながっていく。没入の中で得た他者を生きる感覚が、次の仕事のリアリティを深めていくことを願っています。